「漆 輪島より 10」展のご案内

夏至

イベント

3月7日(土)よりギャラリー夏至にて漆器展を開催いたします。



ここに、このご案内を届けられることを幸いに思います。


今展の三方が住まうのは石川県輪島市。元日の大震災に見舞われたその地であります。彼らも例外では無く、現状を伺えば展覧会はおろか、仕事の再開も遠く遠くに思えるものでした。
現在も二次避難先から数時間掛け自宅に戻り、整理をされる日々。その中でも三人は、いつもと変わらぬ明るい声で話し、漆の仕事への希望を伝えて下さるのでした。

2003年3月に初開催した漆展も10回目。
輪島よりいよいよ三者が揃い、皆で展を迎えることを愉しみにしておりました。
その仕事場には展示のため、仕上がり間近の漆器も多くあったはずです。それら全てをお届けすることは叶いませんが、出展先や仕事場で救われた作品があるかも知れない。
10回目より始まる、小さな一歩の記念展です。

彼らから届くメッセージに、涙し、励まされ、喜び合う2ヶ月。
北陸能登半島の地、輪島という美しい土地で育まれた塗りもの文化が、私たちの食卓に、掌に、続いていきますよう。
皆様のお運びをそれぞれの土地よりお待ち申し上げております。


今展での売上は、出来うる限りお三方へお渡ししたいと思います。
お力添えを賜りますと幸いでございます。